電気学会全国大会講演要旨
6-049
SF6ガス中沿面放電モデル電極における雷インパルス耐電圧の予備的検討
◎松岡直哉・渕 裕樹・小迫雅裕・匹田政幸(九州工業大学)
GIS(ガス絶縁開閉装置)の絶縁設計を行う際には,絶縁スペーサ沿面における耐電圧特性の向上が重要であり,そのための新技術としてナノコンポジット絶縁材料が注目されている。本研究では,ナノコンポジットの絶縁スペーサへの適用可能性を検討している。絶縁物沿面の放電特性を把握するために,沿面を放電の起点とした沿面放電モデル電極を採用する。ナノコンポジットを用いたSF6ガス中での沿面放電試験の報告例は少なく,知見の蓄積が必要である。本稿では,新規に創製したナノ・マイクロコンポジットを用いた沿面放電モデル電極を作製し,SF6ガス中でのインパルス沿面フラッシオーバを効率的に評価すべく実験系を構築したので報告する。