電気学会全国大会講演要旨
6-053
超微量グリースのちょう度および油分量の測定手法と経年劣化評価手法
○龍岡照久・山中淳平・古橋幸子・中小路 元・安部智生・小林隆幸(東京電力)
グリースは,あらゆる産業の機械駆動部,摺動部等に使用されているが,劣化により潤滑機能が低下し,駆動部等の固渋や摩耗損壊を生じる場合があるため,定期的な補充や再塗布等のメンテナンスが必要になる.実器から採取できるグリースはマイクログラムオーダーであり,このような超微量グリースの粘性や油分を測定した知見はほとんどない.そこで,筆者らは,マイクログラムオーダーの超微量のグリースについて粘性と油分量の測定手法を開発した.これらの新しい手法を用いて,グリースのJIS規格相当のちょう度と油分量を推定して,グリースの経年劣化を評価する手法を開発した