電気学会全国大会講演要旨
6-066
太陽光発電出力の力率が過渡安定度に与える影響についての定性的考察
◎野上 駿・横山明彦(東京大学)
PV(太陽光発電)が大量導入された電力系統において、系統事故時のPVの出力は系統安定度に大きな影響を及ぼすと考えられており、様々な解析・考察が行われている。本研究は、PVのFRT機能とDVS機能に注目し、系統事故による電圧低下時のPV出力の力率が、電力系統の過渡安定度に与える影響について、同期発電機のP-δ曲線を用いた定性的考察を行い、事故除去直後で誘導機負荷が減速している場合においては、PV出力の力率が低いほうが、系統の過渡安定度に良い影響を与えることを示す。