電気学会全国大会講演要旨
6-068
周波数領域解析とWavelet解析を組み合わせた位相差情報による電力系統広域安定度推定
◎植村尚喜・三谷康範・渡邊政幸(九州工業大学)
電力系統は、複数の地域間を連系させることで予備力を確保し、供給信頼度、経済性の向上を図っている。また、西日本60[Hz]系統は地理的条件により、東西に長く延びた長距離くし型系統を構成しており、連系系統間において弱制動の特性を有した広域動揺成分が観測されている。本稿では位相計測装置(PMU) から得られる位相差情報をFFT 解析することで周波数特性の広域動揺成分の安定度特性を確認している。しかしながら、この解析は定量的な評価には至っていない。そこで、Wavelet解析により擾乱後の減衰波形を検出し、そこから安定度を定量的に評価する手法を組み合わせた方法を適用する。