電気学会全国大会講演要旨
6-074
同期位相情報に基づく広域動揺の周波数解析による電力系統の慣性の評価
◎松川義明・渡邊政幸・三谷康範(九州工業大学)
近年、太陽光発電の導入量は近年急上昇しているが、再生可能エネルギー電源の多くは、パワーコンディショナーを介した連系が一般的で、慣性を持たない。そのためこれらの電源が電力系統に大量導入されると、系統動揺への影響が懸念され、系統安定度の低下や系統周波数変動が増大する可能性がある。本研究では、PMU (Phasor Measurement Unit) から得られる同期位相情報を用いて、西日本電力系統において支配的である広域動揺に対して位相差周波数解析を行い、広域動揺の中心周波数を求めることで系統の等価的な慣性の変化を捉え、太陽光発電の導入量増加に伴う影響を評価した。