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送電系統における同期条件の実験的検証
高松尚宏・◎松裏典大・大森浩充(慶應義塾大学)
固定価格買取制度により太陽光発電システムが一般に普及した一方で,近年,電力系統の安定運用にとって再生可能エネルギー電源の出力不安定性が問題となっており,送電系統の安定性に関する研究の重要性が高まってきている.送電系統の安定性解析の研究として,非均一なパラメータを持つ発電機集団に対して蔵本の振動子同期理論を拡張して解析を行った研究などが発表されているが,その理論に関する実験的な検証は行われてきていなかった.本研究では,実際の電力系統を模擬したシステムを構成することによって,解析的に導出された同期条件の妥当性に関して実験による検討を行った.