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電力需要減少・太陽光発電出力変動を考慮した経済的な送電網の最適化計画に関する一考察
◎山ノ内 翔・岩本伸一(早稲田大学)
固定価格買取制度実施に伴う太陽光発電導入量の増加、及び少子高齢化の急速な進展に伴う電力需要の減少が予期されており、将来的に送電網において不要な送電線の発生が懸念される。したがって、経済的な設備更新・増強を行う上で、今後送電網のスリム化が不可欠といえる。そこで本稿では、太陽光発電出力変動に伴う線路潮流変動の確率的検討手法を提案し、送電線の撤去評価を行った後、局所探索法及び線形計画法を用いて20年間の送電線撤去計画の経済的な最適化を行った。発電機の燃料費を評価関数とし、提案法を用いることにより送電線撤去による増分燃料費を抑えることができ、本手法の有用性を確認した。