電気学会全国大会講演要旨
6-108
単一エリアにおける無効電力アンシラリーサービス市場の一検討
◎劉 思宇・辻 隆男(横浜国立大学)
太陽光発電や風力発電の普及拡大に伴う電圧変動の適正化が重要な課題となっている。アンシラリーサービスとしての無効電力を経済効率的に確保することは今後さらに重要であろう。本稿では無効電力を対象とした市場の存在を考え,そのメカニズムならびに各事業者の入札戦略の在り方について検討する。特に無効電力市場に入札するプレイヤーとして,在来の同期発電機ならびに再生可能エネルギー電源を含む分散型電源を想定する。これらの電源は無効電力出力に際して有効電力出力の抑制が必要となる場合があるため,無効電力出力に要するコスト算定においてその考慮が重要である。