電気学会全国大会講演要旨
6-116
小規模集合住宅における電力需要及び熱需要の予測手法検討
◎高橋宣文・中西要祐・山下大樹(早稲田大学)・辻 重幸(レモンガス)
2016年4月から電気の小売り自由化が始まり、電力会社以外の企業が中小規模エリアにおいて供給調整を行えるようになる。電力小売り事業者は、電力需給誤差を最小化することが、事業採算性向上に繋がる。しかし、一般家庭の電熱需要は使い方がまばらで、小規模集合住宅の電熱需要は、大規模集合住宅にくらべ変動が激しいため、需要予測をすることが難しい。そこで、本研究では、小規模集合住宅の電力及び熱需要の予測手法の検討を行った。予測手法として重回帰分析、ニューラルネットワーク、アンサンブル手法を用いた。アンサンブル手法は予測値のばらつきを最小化することができる手法である。この手法を用いて、実測値と予測値との差のばらつきを最小化することで、予測精度の向上を図った。