電気学会全国大会講演要旨
6-122
4極ブラシレス同期発電機解析モデルの検討
平松大典・上村洋市・◎向山信治・十川和真・岩下大輔・野崎 大・鈴木一浩(東芝)
大容量同期発電機は,従来から電力用として広く用いられている。近年の単機大容量化はめざましく, 2極1,200,000kVA,4極1,500,000kVAクラスの大容量タ-ビン発電機を製作し,国内外への納入実績を重ねている。 発電機の単機大容量化とともに,系統との関係から,界磁電流を供給する励磁方式の応答性評価向上が望まれる。 最近のタ-ビン発電機の励磁装置は① サイリスタ励磁方式,ブラシレス励磁方式大きく2つの方式が有り,発電機の用途等により使い分けられている。筆者等は①サイリスタ励磁方式,②ブラシレス励磁方式共通の課題である発電機界磁巻線を含む過渡現象について種々検討を行なってきた。 サイリスタ励磁方式の場合,整流器の電圧位相制御により発電機界磁電圧を変えるため,高速化が容易であり多くの納入実績がある。またサイリスタ励磁方式は,発電機界磁に直接電圧を加える事から過渡現象についても比較的考えやすい。これに対し,ブラシレス励磁方式の場合,解析モデルとして,交流励磁機,永久磁石発電機(以下PMGと略す)があり複雑である。今回ブラシレス励磁方式の解析モデルについて検討を行なった結果を報告する。