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瞬時電圧低下による電磁開閉器の動作に伴う誘導電動機空隙トルクへの影響
○渡邊政幸(九州工業大学)・壹岐浩幸(富士電機)・加戸良英(旭化成)
大規模な石油化学や石油精製,鉄鋼,製紙などの工場では多数の誘導電動機(主にかご形)が用いられている。このため,電力系統で瞬時電圧低下(瞬低)が発生すると,工場構内の誘導電動機の特性により電気的な過渡現象が生じる。一般的に瞬低対策として多く用いられている電磁開閉器の動作に起因して,誘導電動機に発生する残留電圧と系統母線電圧との位相差が大きい状態で再投入を行うと誘導電動機に過渡的なトルクが発生し,保護装置の不要動作や機械軸系破損の可能性がある。本稿では,瞬時値解析により,母線切換と瞬低に伴う電磁開閉器再閉路方式による誘導電動機の再投入時の空隙トルクを比較した。