電気学会全国大会講演要旨
6-134
将来の風力発電大量導入時における周波数と連系線潮流に関する考察
◎越阪部卓也・福井伸太(東洋大学)
近年の地球温暖化問題や資源枯渇化の影響から自然エネルギーの導入が積極的に行われている。その中でも今後は風力発電の大量導入を長期的な将来を見据えた目標が立てられている。 しかし将来,風力発電出力が増加することで,需要に対する供給予備力の確保目標値を超えてしまう場合がある。そこで本稿では,2030年において供給予備力を超えてしまう風力発電出力の時間帯を抽出し,その時間帯では,連系線を通じて,他の系統へ融通することを検討した。風力発電出力変動分を他の系統へ融通した時,連系線潮流変動と周波数変動にどのような影響を及ぼすかをシミュレーションした。