6-136
競争環境下におけるPPS発電機を利用した周波数制御に関する検討
◎柏原辰哉・辻 隆男・大山 力(横浜国立大学)
近年,我が国では電力自由化の検討が進められている。小売の全面自由化については2016年4月の実施を予定しており,独立系発電事業者(IPP)や特定規模電気事業者(PPS)などの商用系統を利用する事業者の更なる増加が想定される。PPSは規模が小さく瞬時の同時同量を達成することが難しいため現在「30分実同時同量制度」が導入されているが,これも将来的に「30分計画値同時同量制度」へと移行する予定である。本研究では,これまで検討してきたPPS発電機が電力系統の負荷周波数制御(LFC)に貢献する制御手法について,「30分実同時同量制度」および「30分計画値同時同量制度」の適用を想定してシミュレーションを実施し,制度の影響と手法の有効性を検討した。