電気学会全国大会講演要旨
6-137
業務用空調機を用いた周波数調整の経済性検討に関する一考察
○金田章宏・浅野浩志・坂東 茂(電力中央研究所)
近年、風力発電や太陽光発電の再生可能エネルギーの普及拡大が推進されている。電力ネットワークにこれらの電源が増加するに従い、周波数変動の問題が起こることが懸念されている。この対策として、電力の需給バランスをとるため蓄電池を設置することが考えられるが、系統安定化対策のコスト低減を達成するには、需要側資源を活用することが、ひとつの解決法と成り得る。これまで小型の空調機を用いた評価については、空調機と蓄電池を組み合わせた場合の周波数制御について評価されていた。今回、その評価手法にて、空調機の制御割合を変化させ、さらに蓄電池の残存容量を考慮した検討を行い、効果と経済性について定量的に分析した結果を報告する。