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地理情報システムを用いた太陽光発電大量導入時の配電系統の電圧変動解析
◎角本悠輔・塩田 淳・小屋松裕貴・徳光克則・三谷康範(九州工業大学)
現在、地球温暖化問題の深刻化に伴い再生可能エネルギー普及が推進されている。とりわけ太陽光発電(PV:Photovoltaic)は設置場所を選ばないため、導入が進み2020年には約69GWの設置が見込まれている。地理情報システム(GIS:Geographic Information System)は地表面の状態を記述・分析する基本的な情報技術である。GISに建物や樹木の高さを持ったデータである数値表層モデル(DSM:Digital Surface Model)を利用することで住宅の屋根の方角や角度を表現することができ、それを考慮した解析が可能である。本論文ではDSMから取得した屋根の方角、角度の情報を用いてPV発電量を計算し、配電系統解析を行った場合とそれらを考慮せずに解析を行った場合とで電圧変動結果を比較し、本研究で構築するシステムが屋根の方角、角度を考慮した解析が可能であることを示す。