太陽光発電（PV）大量導入時には，配電用変電所（配変）の潮流が天候によって大きく変化し，配変バンクにおいて，逆潮流の発生や，負荷率の低下等が懸念される。この対策の一つとして，配変に設置されたナトリウム硫黄電池（NaS）や需要家に設置されたリチウムイオン電池（LIB）を活用して，配変バンク単位の負荷平準化制御を行い，配変バンクのピークカットや負荷率向上を図ることが考えられる。本研究では，前日計画により，蓄電池の容量制約を満たしながら負荷率を最大（ピーク潮流を最小）とする配変潮流スケジュールを作成し，蓄電池を充放電制御する負荷平準化方式を開発し，実証試験によりその有効性を検証した。