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大規模研究施設におけるスマートエネルギーシステムの研究—その3 電力需給管理の詳細と実績—
○小山岳登・小島義包・藤田尚志・小野島 一(大林組)・千貫智幸・アッタウィリヤヌパープパトム・マルミローリマルタ(三菱電機)
O社技術研究所構内において、スマートエネルギーシステムの構築し、2015年度から運用を開始した。大規模太陽光発電・常用発電機・大型蓄電設備、これらを統合的に需給予測・制御するEMSから構成される。この電力需給管理における需給予測・制御の詳細と実績事例について報告する。大型実験装置の需要電力を稼働スケジュールと実験条件から推定し、ベース需要電力とPV発電電力を、過去のビッグデータを基に制作した予測モデルによって予測する。大型蓄電設備と常用発電機の運転計画が、所与の制約条件を満たした上でコスト最小等を目的とした最適化計算によって立案される。その電力需給管理の実績として平日と休日の事例を示した。