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ならし効果喪失を引き起こす広域多地点日射強度データの定量的評価手法に関する一検討
河本和紀・◎鹿毛貴史・造賀芳文・佐々木 豊・餘利野直人(広島大学)・土居 崇(中国電力)
近年,導入が推進されている太陽光発電は天候により出力が変動するため,大量導入された場合に系統への悪影響が懸念される。太陽光発電は広域に大量導入された場合,出力変動が抑制されるならし効果が期待されているが,このならし効果が得られない状況が偶発的に発生した場合に系統に与える影響はあまり検討されていない。本研究はこれまでに,日射変動の短周期成分においてならし効果が得られない現象を“ならし効果喪失”と呼び,それを判定する手法を提案してきた。本稿では,提案する手法によって判定された日の各観測地点のデータが,実際に相関を持ってならし効果喪失を生じさせているのか定量的に評価する手法を提案し分析を行う。