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日射量短時間予測システム「アポロン」による太陽光発電出力推定・予測システムの実用化
◎三宅翔太・児山篤紘・篠崎孝一(関西電力)・吉田 翔・高田 望(気象工学研究所)
太陽光発電(以下,PV)は天候により出力が大きく変動するため,需給制御に影響を及ぼすことが懸念されている。
PVの出力はパネルが受ける日射強度に大きく影響されるため,出力を推定・予測するためには日射量を活用することが有効となる。
われわれは昨年度,日射量短時間予測システム「アポロン」の開発に成功した。このシステムは,気象衛星が撮影した雲画像を分析し3時間30分先までの日射量を3分刻み,1kmメッシュで予測することができる。
今回,この短時間予測手法を活用することで日射量の現在値推定が実現し,PV出力の現在値推定と短時間予測の両方を可能とするPV出力推定・予測システムを考案したのでその概要を述べる。