電気学会全国大会講演要旨
6-203
分散電源大量導入時の供給信頼度評価に関する基礎研究
◎山下 将・辻 隆男・大山 力(横浜国立大学)・中地芳紀・ヴァルマスレシチャンド(中部電力)
近年,環境意識の高まりから負荷系統への太陽光発電 (PV : photovoltaics)等の分散電源の導入が加速している。負荷系統にPV が導入されると,線路やバンクの潮流は軽くなるので容量制約等の供給信頼度は向上するが,同電源の導入状況や出力状況によっては,隣接系統間の電圧位相差が拡大し,故障復旧時に位相差制約により系統切替が迅速に行えず復旧が遅延する等の供給信頼度の低下が想定される。 そこで,本研究では従来の供給信頼度評価では評価し難いPV が大量に負荷系統に導入された場合の供給信頼度に関して,線路やバンクの潮流や位相差制約等の関係性より評価する新しい評価手法を提案する。