電気学会全国大会講演要旨
6-214
再生可能エネルギー出力の確率予測:無限の履歴を保持可能な逐次時系列予測
○平田祥人・竹内知哉・寳来俊介・合原一幸(東京大学)
再生可能エネルギーを大量導入する際、その発電出力を予測し、その予測を活用することで、電力系統の運用の経済性、安定性を向上することができる。再生可能エネルギーの予測には、気象の持つ不確実性のために、確率予測が求められる。また、気象は長い期間の履歴を保持する。しかし、現在までのところ、気象の長い履歴を考慮した発電出力時系列の確率予測は、確立されていない。そこで、本発表では、最近我々が導入した無限次元の遅れ座標(Hirata et al., Sci. Rep. 5, 15736 (2015))を使って、できるだけ長い過去の履歴を考慮しながら、かつ、逐次的に再生可能エネルギーの発電出力の確率予測を行う手法を提案する。発表中では、風力発電出力の予測の例を紹介する。