近い将来、電力系統への自然変動電源(風力発電WT、太陽光発電PV)の大量連系が進むことにより、供給過剰が発生する恐れがある。その場合の対策の一つとして、自然変動電源の出力制御が考えられる。出力制御を実施する場合、①自然変動電源の出力制御量を必要最小限とすること、②自然変動電源を所有する発電事業者間の公平性を確保すること、などが求められると考えられる。本稿では②について、各WFへ公平に出力制御量を配分する方法を提案している。WF出力制御量はWF出力の予測値から決定されるため、予測断面で各WFへ公平な出力制御量の配分計画を立てたとしても、予測誤差により不公平が生じる恐れがある。そこで、過去に生じた不公平を次の時刻以降で解消するように配分量を決定することで公平性を保つ方法を提案している。