電気学会全国大会講演要旨
6-223
風力発電大量導入時の気象予測の不確実性による系統運用の経済性への影響分析
◎池田 創(東京大学)・坂東 茂(電力中央研究所)・飛原英治(東京大学)
再生可能エネルギー(以下「再エネ」)の大量導入により、需給・系統上の制約から、その受入を留保する電力会社が続発したことは記憶に新しい。天候で出力変動が生じる再エネを電力系統に導入する場合、供給不足や余剰電源を生じさせない運用や経済性の確保などが課題となる。 そこで本研究では、北海道地区を単独系統として対象とし、風力発電が電力系統に大量導入された場合を想定し、気象予報を用いて再エネの出力を予測し、電源構成モデルであるMMO-PGモデルを電力系統運用モデルとして活用することにより、系統運用をシミュレーションし、予測精度の差による蓄電池の必要量、経済性についても検討を行っている。