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中小規模オフィスビルを対象とした高速デマンドレスポンスシステムの実証評価
◎佐藤冬樹・小林直樹(三菱電機)・村山修一・妻鹿利宏・三輪剛久・北上眞二(三菱電機ビルテクノサービス)
我々は,発動予告から削減開始までの時間が10分程度の高速デマンドレスポンスを自動化するシステムを構築し,小規模オフィスビルでデマンドレスポンス実証を行った.得られた節電量はネガワット取引に関するガイドラインに則り事前・事後計測ベースラインを用いて評価した.その結果,発動時間がオフィスビルの昼休み明け13時に設定されると削減に失敗することがわかった.これは事前・事後計測ベースラインが発動予告時間の直近30分間の実績値を参照するため,13時の発動では昼休みで低くなった実績値が用いられてしまうためである.このことからオフィスビルで高速デマンドレスポンスを行う場合,昼休みを考慮したベースラインが必要である.