電気学会全国大会講演要旨
6-240
電力系統におけるビッグデータを利用した系統電圧推定手法の検討
◎高口雄介・橋本博幸・平田飛仙・大岡弘和(三菱電機)・奥村友章・市川剛章・北川竜平・澤井啓幸・永田充穂(中部電力)
電力会社で行っている制御の一つに電圧制御がある。これは電圧を規定範囲内とすることを目的とし、調相設備の投入や開放、変圧器のタップ制御、発電機への無効電力指令などを制御対象としている。電圧制御を行うためには、適切な運転計画を策定して、必要となる設備を制御可能な状態にしなければならない。従来、運用計画は運用者の経験に基づき、需要予測、発電機態勢、系統構成などから定められてきた。今後、電力システム改革に伴い、運用計画には従来以上に明確かつ高い精度が求められる。 そこで、日々蓄積されている有効電力・無効電力・系統電圧等の大量の系統運用データを利用して系統電圧を推定する手法について検討した。