電気学会全国大会講演要旨
6-264
配電系統における高調波電流の方向別分離による発生源推定に関する研究
◎藤井健右・吉川元気・川﨑章司(明治大学)
パワーエレクトロニクス技術の進展による非線形負荷が多様化,分散型電源の配電系統への系統連系台数の急激な増加に伴い,これらの機器から発生する高調波が系統の電力品質に及ぼす影響が懸念されている。これに対して,系統の高調波を抑制する対策は行われているが,高調波抑制対策機器は設置や管理に掛かるコストが高額になるため,高調波の発生が顕著である箇所を推定して,効率的に設置することが望ましい。 本研究では,高調波電流の方向別分離を用いて配電系統における高調波発生源の推定方法について検討を行う。配電系統モデルを用いた数値解析により,分離した成分ごとの傾向から発生源の推定を行った結果について報告する。