電気学会全国大会講演要旨
6-267
電気設備模擬装置を用いた電源切替時のUPSの動作検証
◎片山明彦・三田村和也・木村 涼・高野浩貴・田岡久雄・本堂義記(福井大学)・谷口和彦・森田祐志(きんでん)
ビルや病院などの電気設備には、非常用発電機が導入されており、電源を切り替える手段の一つとして、電源切替開閉器が採用されている。この設備の電源切替試験において、欠相保護付配線用遮断器が不要動作した事例が報告されている。そこで、不要動作の原因を実験により究明するために、実験システムを構築した。今回、不要動作が電源切替前後の無停電電源装置(UPS)の動作に関係すると仮定し、UPS入出力部の動作波形を測定した。その結果、配線用遮断器の不要動作は見られなかったが、電源切替時に動作波形に急な変化が確認された。著者らは、この現象が不要動作の原因に関係する可能性があると考えた。