電気学会全国大会講演要旨
7-002
凍結希ガスプラズマMHD発電に向けた高周波予備電離の実験的検討
◎一橋友介・田中 学・奥野喜裕(東京工業大学)
凍結希ガスプラズマMHD発電の実証実験に向けて同方式における予備電離に着目し,超音速流れに対して誘導コイルを用いて高周波電磁界を印加する模擬実験を行った。全温度2000K,全圧力0.21MPaの条件下で,印加する高周波電力を0〜4kWで変化させて実験を行い,生成されたプラズマの光学ならびに圧力計測を行った。その結果,高周波電力の増加に伴い発光強度が増加したが,高周波電力1.8kWで約10kHzの発光強度の振動が見られた。静圧も同様に高周波電力の増加ともに増加したが,発光強度に見られたような振動は確認できなかった。このことから,予備電離の際には生成プラズマの定常性や発電性能を劣化させ得る静圧上昇に注意を払う必要があることが示唆された。