電気学会全国大会講演要旨
7-018
5Nm3/h級水電解・燃料電池一体型セルの電解特性
◎川嶋貴史・近藤潤次(東京理科大学)・前田哲彦(産業技術総合研究所)
近年、再生可能エネルギーが系統に多く連系されるようになってきた。そのうち自然エネルギーを使用したものは発電時に温室効果ガスを排出しない利点がある反面、気象条件による急激な出力変動が発生する。この急激な出力変動への対策の1つとして、蓄電池の充放電制御により再生可能エネルギーの出力変動を平滑化する方法が研究されている。しかし蓄電池は貯蔵エネルギー密度当たりの単価が高く、長期間のエネルギー保存には向いていない。水素を用いた蓄電システムであれば容量拡張が容易でありかつ自己放電も少ないため、長期間のエネルギー貯蔵に最適である。 本研究では実証試験レベルの水電解・燃料電池一体型セルの電解特性を測定した結果を報告する。