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太陽光発電システムの診断法に関する研究-I-V特性によるバイパスダイオードの故障診断法(その5)-
◎佐藤孝俊・羽田健太郎・山中三四郎(名城大学)
筆者らは,一つのI-V特性からバイパスダイオードの短絡・開放故障を同時に判定する方法を検討している。これまでに,住宅用太陽光発電システム程度のモジュール直列数であれば,遮光部のバイパスダイオードが一個だけ短絡・開放した場合を判定できる事を示した。この方法では,開放故障はI-V特性の段差の有無により判定できるが,短絡故障はI-V特性から算出する電圧比率により判定を行う。したがって,短絡故障数が増えると,判定が難しくなる事が懸念される。本稿では,遮光部のBPDの短絡故障数を増やした場合に,正常な状態と短絡状態を判定できるか検討した。