近年の太陽電池の技術発展により、低コスト化・高性能化が促進している。このことは、設置面積当たりの発電量を増大させる3次元太陽光発電システムの実用化を可能にする。本研究では、3次元太陽光発電モジュールFPM（Fibonacci Number Photovoltaic Module）電量増大を目指して、太陽光の直達光と反射・散乱光のスペクトル特性を求め、タンデム型FPMの可能性について検討した。 今回の実験結果からは裏面ではやや長波長側にスペクトルがシフトしていることが分かった。また、発電電流量の比は今回検討した3種の太陽電池では表面と裏面で太陽電池の種類を変えても、発電電流量の増大をあまり望めないことが分かった。