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運用中のバッテリーモジュールに対するリアルタイム劣化診断の検討
◎有馬理仁・鬼木直樹(大和製罐)
近年、長周期の余剰電力対策として蓄電池利用の事例が増えてきている。このような蓄電システムに搭載されたリチウムイオン電池は使用中の劣化により徐々に電池容量や充放電効率が低下し、経済性を悪化させてしまう。そこで筆者はこれまで蓄電システム運用中の取得データを用いたリチウムイオン電池の劣化診断法について、単電池で検討し報告してきた。しかし蓄電システムでは単電池が複数直列または並列接続されたバッテリーモジュールとして搭載しており、運用中に全ての単電池が上限電圧に到達しないという技術上の問題があった。この点を踏まえ、本劣化診断法のバッテリーモジュールへの適用を検討したので報告する。