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NAS電池の長期サイクル試験結果
○猿田健一(東京電力)
出力が不安定な再生可能エネルギーを大量に導入するために、蓄電池が果たす役割は、今後ますます増大すると考えられるが、電力系統対策として使用する大型蓄電池の現在の課題の一つである長期信頼性については、時間的な制約から、電流や温度を加速して試験を行い、寿命を推測することが多い。一方、NAS電池は、定格を超えた運転を行うと電池温度が上限を超過するリスクがあり、電流や温度を加速した試験は困難であることから、実運用と同等な試験条件にて長期サイクル試験を行い、その性能を確認した結果、設計寿命の15年4500サイクルを達成出来る見通しを得ることが出来た。また、大容量の繰り返し運転に対し、10%以下の低い容量低下率であることも確認出来た。