電気学会全国大会講演要旨
7-069
風力発電所内の風車毎の出力相関の調査
◎山口洋樹・原口嵩康・伊庭健二(明星大学)
震災以後、太陽光発電や風力発電等の再生可能エネルギーへの期待が高まっている。特に風力発電は大量導入が可能でありコストが安価である特徴がある。しかし、出力が気象条件によって変動するので、系統に大量導入すると電圧や周波数の変動による電力品質の低下を招くと懸念されている。そのため、さらなる導入に向けて、既存の風力発電所の詳細な出力調査が必要である。 本稿では風力発電所内にある個々の風車の出力相関を調査した。その結果、風車のグループ毎に強い相関関係がある場合が見られるが、発電所内全体の相関はあまり強くないことがわかった。また、10分程度の間隔では相関は弱く、むしろ30分間隔での相関が強いことがわかった。