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直列接続方式風力発電システムの定常特性
○西方正司・竜田藤男・鈴木克巳(東京電機大学)・山下健一郎(サレジオ工業高等専門学校)・黒澤良一
風力発電システムは、一般に複数の発電システムを相互接続するウインドファームより構成され、単体の風力発電システムを並列接続する方式が従来から採用される。洋上風力発電など長距離送電に対して直流送電方式の採用が検討されているが、大規模な洋上変電所が必要となるので、変電所の不要な直列接続方式が提案されている。本論文では、直列接続方式風力発電システムの定常特性を検討する。検討の結果、本方式は長距離送電に有利な直流送電方式に適しており、しかも変電所が不要となること、風速の広い範囲にわたり安定した動作が可能であること、波形改善リアクトルの設置のみで高品質の出力が得られることなどが明らかとなった。