電気学会全国大会講演要旨
7-089
インパルス電圧発生回路発生波形の解析解の自動計算方法について
里 周二・◎東部真季(宇都宮大学)・西村誠介・清水博幸(日本工業大学)・岡本吉史(法政大学)
雷インパルス電圧発生器の回路定数から発生波形を求めたり,或いは逆に発生波形を満足するように回路定数を定めたりする作業は,一見簡単に見えるが現在に至るまで,これといった決定的な計算法がない。 コンピュータを用いる代表的手法は,EMTPを代表とする過渡現象解析プログラムで回路の出力波形を離散的に数値計算し,波形を折れ線近似することで,波形パラメータの計算も可能であるが,解析解が計算できる訳ではない。筆者らは,先の全国大会で,回路がどのような集中定数で構成されていても,発生波形を解析関数で自動的に記述する方法を発表した。今回更に改良を加え,振動性インパルス電圧波形回路でも有効となる手法として完成したので詳細を報告する。