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SiR板上の水滴の交流放電に及ぼす導電率の影響
◎井上雄大・東山禎夫(山形大学)
電解質の導電率が水滴の交流放電電圧に及ぼす影響を明らかにするために、シリコーンゴム板上の硝酸ナトリウムおよび塩化ナトリウム溶液の水滴を介する放電の発生電圧と水滴の伸びを調査した。溶液の導電率はイオン交換水の0.1mS/mから最大4900mS/mの範囲で変化させた。SiR板上に電極を50mm間隔で配置し、電極間の中央に水滴を配置した。水滴を介して沿面放電が発生するまで交流電圧を上昇させた。導電率が65mS/m以下では放電は水滴表面を通るのに対し、440mS/m以上では水滴内部を通る。硝酸ナトリウム水滴の放電電圧は導電率が大きいほど低下し,塩化ナトリウム水滴は殆んど変化しない。放電時の水滴はイオン交換水が最も伸び、塩化ナトリウム水滴はの伸びは小さい。