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変電所出口に多条布設された地中配電ケーブルの許容電流評価に関する一考察
○高橋紹大(電力中央研究所)
地中ケーブルの許容電流は基本的に安全側の評価となるような定常計算に基づいて評価されることが多い。ケーブル本体と比較して時定数の大きい土壌については通常損失率を導入し、平均負荷のみで温度上昇すると扱われるが、この損失率の適用には管路の布設条件によっては注意が必要となる。配電用変電所出口に集中布設された配電ケーブルについて、比較的埋設深さが浅いことや管路間隔が狭いことから、本稿では過渡的な温度変化の様子を把握した上で損失率の適用を検討する必要があることを提言する。