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配電設備の風圧荷重評価における合理的な設計風速算定方法の提案
○村上貴裕・石川智己・服部康男・中尾圭佑(電力中央研究所)・道岡武信(近畿大学)・渡辺雅人(東京電力)・篠崎孝一(関西電力)・河口泰士(中部電力)
送電用鉄塔設計標準で用いられる設計風速の考え方をベースに街区内の風速低減効果を加味した配電設備の設計風速算定方法を提案した。本算定方法による試算結果において、設計風速が28m/s以下となる電柱に対して丙種風圧荷重を適用した場合、土地利用区分が建物用地となる場所の電柱の大半が丙種風圧荷重が適用される結果となり、従来の「人家が多く連なっている場所に対して丙種風圧荷重を適用する」という考え方と概ね合致する結果が得られた。一方、基本風速が高い場所や、風上の粗度が低い場所では建物用地であっても設計風速が28m/s以上となる電柱が多い傾向が示され、本算定法が合理的な風圧区分算定の一助となる可能性が示された。