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送電線下状況を効率的に確認するための観測システムの検討
◎佐々木英二・中司賢一・清水雅仁(中部電力)・石野隆一・中島慶人・篠原靖志(電力中央研究所)
電力会社では、送電線下の状況を確認するため定期的に巡視を行っている。巡視の目的の一つに、送電線にクレーン車等の重機が接近することで発生する電気事故防止があり、送電線下付近で行われる工事に対して、事前に工事計画を確認すると共に、工事関係者に送電線に対する事故防止対策の実施を依頼している。巡視での具体的な確認内容として、工事看板設置や土地測量など送電線下の状況変化を確認している。巡視業務の課題として、郊外の送電線下では開発案件が少ないため、高頻度の巡視は非効率であることが挙げられる。そこで本研究では、送電線下をカメラで観測するシステムおよび画像確認作業を支援する画像処理技術について検討した。