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RESCUE 非常時電力供給システムの検討
◎白鳥義也・辻 隆男・大山 力(横浜国立大学)
2011年3月に発生した東日本大震災では、どの負荷を優先的に復旧するべきか体系的に検討されておらず、更に非常用電源の燃料不足によって情報インフラも停止してしまった。そこで、電力供給力が不足する場合は電力需要の優先度に関する考え方を、レギュラトリーサイエンスを基にして確立する必要がある。そこで本研究の目標として、非常時電力供給システムとして被災時に影響されにくいネットワークの構築と、ネットワーク管理者と需要家のとるべき行動を柔軟に決定するメカニズムの構築、これらを目標とする“RESCUE”を提案する。本研究では特に復旧手順に焦点を置き、震災による電力系統の被害に対して、復旧目標別に復旧プランを提案し、そのプランに対する評価手法を提案した。また横浜市東沿岸部の地域をモデル地域として、復旧プランの評価をシミュレーションして検討した。