電気学会全国大会講演要旨
7-119
大容量負荷が連系された配電系統のPHILシミュレーション環境の構築
◎江口弘樹・青木 睦(名古屋工業大学)
太陽光発電の増加により電圧変動の問題が懸念され,蓄電池の活用や無効電力制御などの研究がなされている。これらの研究における検証実験は実験装置の制約から配変一次側を電圧源で置き換えた簡易モデルで行われる場合が多い。そこで本研究では,実機やコントローラなどのハードウェアをシミュレータと相互接続させて試験を行うPower Hardware-In-the-Loop (PHIL)シミュレーション環境を構築し,電力システム全体を考慮した検証実験の実現を目的としている。本論文ではPHILシミュレーションで問題となるハードウェア側の負荷増加に伴う不安定現象の拡大を防ぐインターフェースを採用し,大容量の負荷が連系される配電系統を想定したPHILシミュレーションについての結果を報告する。