7-134
無線通信鉄塔への雷撃時に配電線および需要家機器を通過する電荷量評価
◎石本和之・浅川 聡(電力中央研究所)・佐藤智之(東北電力)・深山康弘(昭電)
情報通信網の高速化やエリア拡大に伴い,平野部において無線通信設備が増加している。無線通信設備は地上高10〜40 mの通信鉄塔および局舎により構成され,通信鉄塔が雷撃を受けやすい状況にある。このような通信鉄塔に雷撃が生じた場合,当該設備へ電力を供給する配電線路に雷電流の一部が流出し,配電設備や一般の需要家機器において雷被害が生じる場合がある。本稿では,無線通信鉄塔雷撃時に配電線路および一般需要家機器を通過する雷電流の電荷量を評価することにより,効果的な雷害対策を検討した結果について述べる。