電気学会全国大会講演要旨
7-136
6.6kV配電線路が併架された22kV配電線路の耐雷性能に関する解析的検討
◎瀬戸口 誠・吉田友一・石本和之・浅川 聡(電力中央研究所)・穴見直也・坂江摩己・三浦浩司(九州電力)
本研究では,22kV架空配電線路の合理的な雷害対策手法確立のため,22kV配電線路単独,ならびに6.6kV配電線路が併架された22kV配電線路の耐雷性能について,電中研が開発した雷事故率計算手法に基づく解析的検討を実施した。22kV配電線路における6.6kV配電線路併架の有無・架空地線の有無・22kV限流アークホーン設置間隔をパラメータとして検討した結果,22kV配電線路に6.6kV配電線路の併架と架空地線が両方ある場合,それ以外のケースに比べて,22kV配電線路でのスパークオーバが抑制されることから雷事故率が大きく低減され,22kV配電線路の耐雷性能が非常に高くなることが明らかになった。