電気学会全国大会講演要旨
7-139
超電導ケーブルシステムの安全性・信頼性の検討 -66kV級ケーブルの地絡特性に関する基礎検討-
◎南野忠彦・大屋正義・増田孝人(住友電気工業)・中野哲太郎・丸山 修・三村智男(東京電力)
超電導ケーブルの電力系統への実適用には各種事故時における安全性・信頼性が要求され、2014年度より発足したNEDOの「次世代送電システムの安全性・信頼性に係る実証研究」において検証を進めている。特に、超電導ケーブル地絡時の懸念事項として、アーク放電が断熱管を貫通して液体窒素が漏洩したり、アークエネルギーに起因する圧力上昇により断熱管が損傷したりすることが考えられる。本研究では、適切な保護対策を施すことを目的とし、そのための第一歩として、発生するアークエネルギーを把握するため、ケーブル構造を模擬したシートサンプルを用いた基礎試験を実施している。本報では、地絡電流値をパラメータとしてシート試験を実施した結果について報告する。