電気学会全国大会講演要旨
7-158
地中線地絡事故点探査装置LUPINの開発と現場適用について
○栗田和高(東京電力)・片渕 健(戸上電機製作所)
埋設ケーブルの地絡事故の復旧にあたっては,事故点を早期に発見し除去することが重要である。これまでの埋設ケーブルの事故点発見手法は,埋設図面やデータに依存した「事故点測定」であり,埋設図面と現場の相違による過大な誤差の発生や誤差に伴う掘削範囲の拡大など,事故箇所の発見に苦慮する場面がしばしばあった。戸上電機製作所と東京電力は共同研究により,「測定」から「探査」へ発想を転換し,地表面から事故点をピンポイントで発見する手法を開発した。本論文では,その原理と現場適用実績について報告する。