ゲートドライバICによるパワーデバイスの負荷電流推定手法の提案と実証
○山崎 大夢,堅田 龍之介,畑 勝裕,高宮 真(東京大学)
近年、パワーエレクトロニクス分野において、デジタルゲートドライバ(DGD)と呼ばれるゲート電流波形を最適化可能なゲートドライバによる電力機器の性能向上の重要性が高まっている。本発表では、DGD ICに集積化可能な負荷電流推定手法について提案する。提案した推定手法は、DGD ICの出力電流を一時的に0Aにし、出力電圧と負荷電流との関係式のパラメータを推定することによって実現された。提案手法が温度変化に対してロバストなことを確認し、負荷電流5A〜80Aの範囲で、誤差範囲+7.7/-7.0%の推定精度を得た。本研究によって、電流センサが不要なゲート電流波形の最適化が可能になると期待される。