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ポスターセッション発表概要
CMOS回路設計を用いたスマート超音波流量計の実現
○加賀 悠太,上口 光(信州大学)
超音波を用いたスマート水道計の研究について報告する。提案する水道計では、二つの超音波トランスデューサと180 nm CMOS集積回路を用い、流れの向きに対して順方向と逆方向の超音波伝搬時間を計測し、流量を算出する。回路設計に先立って、オシロスコープを用いた予備実験から補正方法を導出した。更に、伝搬時間計測回路には周期が異なる二つのクロックを用いた。これらを適用することにより、スマート水道計に要求される高い精度と低消費電力を実現した。試作チップをテスト基板を用いて評価し、水道計検定で要求される、電池交換なしで8年以上の動作(リチウム電池(CR123A)1つで約13.5年間動作)を実証した。
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