ハードウェア実装AESに対するランダム鍵を用いた深層学習サイドチャネル攻撃
○福田 悠太,吉田 康太,橋本 尚志,藤野 毅(立命館大学)
デバイスの消費電力などのサイドチャネル情報を解析することで暗号鍵を窃取することができる.近年,より強力な攻撃手法として深層学習サイドチャネル攻撃(DL-SCA)が注目されている.ハードウェア実装されたAESに対してDL-SCAを行う場合,XORedモデルが用いられる.しかし,これを単純に用いた場合,0, 4, 8, 12 byteの攻撃においてデータ不均衡問題が発生し,攻撃が成功しない.これを解決するために,我々はランダムな鍵で実行された波形とラベルを学習データとして使用する方法を提案する.ASICに実装したAESに対するDL-SCAの評価を行った.実験では,未対策回路,RSM対策回路に対して攻撃を行い,暗号鍵を窃取できることを示せた.