Header
ポスターセッション発表概要
CTGS圧電単結晶振動子を用いた世界最小電力基準クロック発生回路
○徐 祖楽(東京大学),木村 悟利(株式会社Piezo Studio),岡田 健一(東京工業大学),宮原 正也
本発表はIoT機器向け基準クロック発生回路の研究に関するものである。電力効率が高いclass-C動作のcomplementary Colpitts発振回路を提案し、トランジスタをサブスレッショルド領域で動作させることにより、低消費電力と低位相雑音の両立を可能にした。また、機械電気結合係数の優れたCTGS振動子および提案する起動加速回路によって、起動時間を従来の水晶発振回路に比べて1/30まで短縮可能とし、これにより低起動エネルギー化も実現した。65-nm CMOS作製チップを実測した結果、24MHz、7μW、起動エネルギー10nJ、性能指標-271-dBと世界最小電力及び最高電力効率を達成した。
《ポスターセッション一覧》